この記事では陸上自衛隊のヘリパイ(FEC)を目指している方に向けてどうやったらヘリパイになれるのかを解説していきます。
この記事で分かること
・受験資格
・試験内容
・各試験の対策
受験資格
FECでヘリコプターパイロット候補としてこの教育を受けるには、「防衛大学校卒業や一般幹部候補生などの幹部候補生」以外のコースで陸自に入隊し、まずは部内での選抜試験をクリアして陸曹に昇任しなくてはなりません。
無事に陸曹へ昇任したら、1年以上部隊での勤務経験を積み、その段階で27歳未満の者だけに受験資格が与えられます。
試験については3次試験まで実施される。
1次試験 → 筆記試験
2次試験 → 適性検査・身体検査・体力検定
3次試験 → 適性検査・面接
試験内容
学科試験
ヘリパイの学科試験については国語・数学・物理・化学・英語・世界史があります。
各教科の試験対策については各試験対策の項目で解説します。
適性検査
ヘリパイになるには適性検査を通過しなければいけません。
適性検査は大きく4つに分かれます。
1 飛行機の方向を問われる問題
1枚の飛行機の写真があり、そこから指示をだされ、どの方向を向いているかを答える問題です。
例 90°右旋回した場合次の図のどれか。
2 写真の変化を見てどの操作を行ったかを問われる問題
三枚の連なる写真があり景色が少しずつ変わっています。
この場合どのような操作を行っているかを問われます。
飛行機の操作については問題の最初に簡単な説明があります。
3 方位磁石と飛行機の方向を一致させる問題
基準となる図の方位磁石の向いている方向と、4つある方位磁石の図から同じ向きの方位磁石の図を答える問題です。
4 水平器の傾きから飛行機がどのように傾いているかを答える問題
飛行機には水平器というものがついています。
その水平器が図として書いており、水平器の見え方から飛行機がどのような態勢にあるのかを答える問題です。
身体検査
視力や歯科、レーシックをしていないかを検査されます。
また体重なども基準があるので注意しましょう。
よっぽど太っていなければ大丈夫です。
体力検定
適性検査・身体検査が終わると最後に体力検査があります。
陸自の体力検定の基準で5級以上であれば大丈夫です。
適正検査・面接
3次試験では、航空機のシュミレーターを行います。
簡単な計算問題を出されながらシュミレーターの操作を行います。
各試験対策
学科試験
学科試験の対策でなにを勉強したら良いのかわからない人は航空学生の試験問題集を解くと良いです。
ほとんど同じような問題が出るのでこの本を網羅すれば学科試験については大丈夫です。
特に英語と数学の配点がかなり高いので、英語と数学をメインに勉強すると効率的です。
英語と数学ができていればほとんど受かります。
適性検査・身体検査
適性検査については過去にヘリパイを受験したことがある人にどのような問題であったかを聞くことをおすすめします。
一度受験したことがある人なら問題を作ることも可能なので、イメージしやすいと思います。
身体検査については、健康上問題ないか、目については少し詳しく調べられます。
眼内圧、視野角、視力、レーシックしてないかなどについて調べられます。
身体検査については自分で努力してどうこうできるものではないので対策はありませんが、健康にすごしていれば大丈夫です。
虫歯は事前に治療しておきましょう。
適性検査・面接
3次試験の適性検査についてはシュミレーターの操作を行います。
対策のしようがもともとないのですが、しっかり話を聞いてイメージトレーニングすれば受かると思うので大丈夫です。
面接について自分がヘリパイになりたい思いをしっかりと伝えましょう。
・なぜ目指しているのか
・どの機種に乗りたいか
・なぜその機種に乗りたいのか
あとヘリパイは、幹部でもあるので幹部としての面接対策もしておきましょう。
部隊の幹部の先輩に話を聞いて対策をたてましょう。